カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきたのでご紹介

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた メンテナンス

久しぶりの投稿となります(汗)

本業の仕事が忙しいってのはありますが、ぶっちゃけ新ネタがないというか記事にするまでもないことばかりやってたというか。まぁ、そういう感じです…

で、今回は新ネタかというとそうでもなく(笑) 過去にカーボンウイングを塗装したウレタンクリアの状況をお伝えしようと。

先に言っておきますが、施工したクリア塗装は決して失敗ではありません。素人が初めて施工したという前提で言えば「最高の仕上がり」でした! 負け惜しみですが…

過去のクリア塗装の詳細についてはこちらをご覧ください↓

↑この塗装施工から約2年。塗装面に異変が。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

そうです。

「クリア剥げ」ですね。

約2年。いや早いね。早すぎ。。。

初めは小さい範囲が白くなっていただけでしたが、気付けば一気に拡がり大変なことに。

見た目も一気に老け込んだオジサンのようでカッコ悪いし、何よりカーボンにもよくありません。

本記事では、クリア剥げの予想される原因調査と補修をやっていきます。

カーボンウイング クリア剥げ DIY補修│剥がれが早かった原因

まずはクリア剥げの箇所を見てきます。

まずはウイング中央部付近↓

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

同じく上画像の隣↓

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

そして端っこ付近↓

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

クリア剥げしている箇所で共通点分かりますか?

そう、上面の先端部なんですよ。

考えられる原因は2つ。

1つは、カーボンウイングの上面って太陽の光をモロにに受けてるので熱や紫外線が常に塗装面を攻撃していることです。これは仕方がないお話。

そしてもう1つは過去に塗装したときの固定の仕方に問題あるのかなと思ってます。

こちらを見てください↓

TRUST ZC33S カーボンリアウイング クリア塗装

過去にクリア塗装をしたときの画像です。

塗装するために固定していた向き。クリア剥げしている箇所が上部なんです。

DIY塗装で多少痛い目を見ている方なら分かると思いますが、ほぼ直角の面を塗装すると「垂れやすい」という心配をしながら慎重に塗装します。(結果、ビビりながらも厚塗りしようとして垂らしたのですが…)

液体である塗料は乾くまでに重力によって下へ下へと移動します。ってことは上画像の上部は均等に塗ったとしても膜厚が薄くなってしまう…のではないかと。

この2つの原因から「熱や紫外線が常に当たる膜厚が薄い場所」が真っ先にクリア剥げを起こした。のではないかと。

他にクリア剥げを起こしている部分↓

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

ウイングの右皮先端部。言い方難しいですが。。。

反対側も剥がれていました↓

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

ココは熱や紫外線での影響は同じですが、しっかり膜厚を確保できていなかった?のか、先端で曲面で膜厚が乗りにくいのか。。平面よりは剥がれやすそうだなとは感じます。

この辺を見越して塗装していくのが「プロと素人の違い」ってやつなのか~。と自己完結して前回の失敗を反省して今回補修をしていきます。

カーボンウイング クリア剥げ DIY補修│補修してみた

ということで、補修開始。

前回は取付前に塗装したので単体での塗装でしたが、今回は取り付いてます。

塗装のしやすさから考えると外した方が断然良い。でも取り外し・取り付けの手間が…。でもでも仕上がりを考えたら・・・(しばらく葛藤中…)

考えた結果

そのままいっちゃいます!!

いや、これは手抜きではなく、クリア剥げの原因から考察した対策なのです。

今回の補修はクリア剥げが起こった上面のみを補修します。取り付けた状態だと塗装面が水平になっているため「厚塗りしても垂れにくい」ことを狙っての対応です。

車全体を養生

ということで、車全体を養生していきます。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた
カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

細かい部分はマスキングテープで、広範囲はマスカーで。

塗料は結構飛散します。すっぽり覆ってボディーが隠れるようにしてても塗装後にボディーがザラついてしまうことがあります。「これでもか!」ってくらいしっかり養生しておきましょう。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

日光が当たらない下部は状態が良いので今回塗装しません。

ただ区切る箇所がなかったのでこんな感じで養生しました。多分、下部にも塗料は飛んでザラつきますが気になるくらいだったら後々磨こうかなと。

研磨・足付け・脱脂

養生ができたらクリア剥げした箇所の塗料の剥離と全体の足付けをしていきます。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

ひとまず#600で研磨してみます。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

平坦な箇所はブロックで巻いて研磨。曲面や細かい箇所は手でシコシコ。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた
カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

やはりクリア剥げしている箇所は塗膜が薄いですね。

でもこの状態なら垂れる心配があまりないので、しっかり塗装できそうです。

クリア剥げしている段差が無くなるように指で確認しながら削っていきます。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

全体的に研磨して艶が無くなったらしっかり脱脂していきます。

脱脂が終わったら下地塗装に入りますが、その前に付着したホコリや小さなゴミをしっかり取り除いておきましょう。

今回、この作業をしっかりしていなかったため大変なことになっちゃいました・・・それは末尾で。

カーボンウイング クリア剥げ DIY補修│下地塗装~クリア塗装

塗装面のホコリ除去という肝心な作業を忘れたまま(汗)下地塗装に入っていきます。

前回は「ミッチャクロン マルチ」でしたが今回使用した下地塗装は一般的な「バンパープライマー」にしました。

下地塗装

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

なぜ下地を変えたのか? ミッチャクロンマルチも一般的でプロでも使っているものなので問題ないと思うのですが、上塗りのクリア塗装とメーカを合わせておこうかと思って。まぁ、何となくって感じです。

バンパープライマーは、吹いて乾かして計3回塗りました。

ミッチャクロンもバンパープライマーも同じですが、液剤がサラサラなので厚塗りするとすぐ垂れますのでご注意。

クリア塗装の下準備

3度塗りのバンパープライマーが乾いたら、いよいよクリア塗装に入ります。

今回購入したのはこちら↓

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

「こっちも変えたんかいっ!」って聞こえてきそうですが(汗) はい、前回はソフト99のでしたが今回はホルツ製に変えましたw

こちらも2液性の高耐久のウレタンクリアなのですが、ただのウレタンクリアじゃなくて「タフウレタンクリア」なる商品でして。惹かれちゃいました。。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

使用感として先に話すと、個人的にはこちらが塗膜を厚く塗れて艶も出しやすい気がします。乾燥が速いのでそれだけ垂れる危険度も低くはなるような。ただ前回と塗装状況が違うので判断が難しいですが。

脱線しましたが、進めます。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

2液性なので使用方法が少々独特です。

ざっくりいうと、塗料の主剤と強靭に硬化させるための硬化剤が分離された状態でスプレー缶の中に収まってて、その液剤を内部で混合させて使用します。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

缶の底面に樹脂キャップが付いてますので引っ張って取り外します。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

取り外したキャップ↑

ネジ部が付いてるのが分かります。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

キャップを外した缶本体にもネジが付いてます。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

回せるだけねじ込む。

引き抜いたキャップをひっくり返してねじ込む。ってことですね。

途中、何か膜みたいなものが破れるような感覚があります。おそらく硬化剤が混合されたんでしょう。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

30回ほどしっかり振ります。

これで主剤と硬化剤が混合されて硬化が始まります。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

10分程度放置。

と言いつつ、3~4分ごとに30回ほど振る。

10分経過したら今度は30秒ほどよく振り、ようやく塗装ができる状態になります。塗装している間もこまめに振りながら使いましょう。

で、塗装に入るのですがここで一言だけ。

今回、過去に塗装したウレタンクリアの被膜が残ったまま上塗りしていますが、メーカの見解ではNGです。

ウレタンクリアーで補修した箇所を再度補修する場合、チヂミ発生を防ぐため、必ずウレタンクリアーを塗装した部分の下塗り塗装(プラサフ)まで完全に除去する。

ソフト99 「使用上の注意」より

要は「自己責任」ってことです。

当然、自己責任でやりますし、この辺もやってみてどうなのか?ってとこも知りたいでしょ?

何かトラブっても自己責任で全部剥離して再塗装しますので。(今後、異変があれば加筆していきますね)

ってことで、早速塗装しておきましょう。

クリア塗装開始

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

塗装手順については他記事でも書いてますので、ざっくり流していきます。

1回目はパラ吹き(捨て吹き)。全体にパラッと吹いていき、弾きなどが無いか確認していきます。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

こんな感じ↑

5~10分程度乾かして2回目に入ります。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

2回目。

さっきと違い、しっかりめに塗っていきます。

既にツヤツヤしてるのが分かると思いますが、このクリア塗料良いかもしれません。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

2回目が完了。

別記事でも書いてますが、塗装は「焦らず・欲張らず・調子乗らない」が鉄則です。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

3回目↑

ツヤ感が増してきてますが、少々気になりませんか?右側のブツブツ…

最後に説明します・・・

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

↑3回目終了。

今回、片面しか塗らないのでこの時点で半分ほど塗料が残ってます。

ってことで、4回目に入ります!

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

4回目。ココで垂らしたときの絶望感は半端ないので慎重に慎重を重ねて…でも艶を出すため厚めに。。。

この感覚は失敗してみないと分からないかな~(笑)

天使と悪魔が頭の中で戦ってます。

悪魔「もうちょいココ塗ったらもっと艶が出るかもよ~」

天使「もう充分だよ。垂れるから終わりにしよう~」

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

最後にクリア剥げしていた箇所にもう1回吹いて完了としました。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

先端部の剥げていた部分もしっかり塗りました。

やはりこの水平な角度は非常に塗りやすい!

単体で塗装するときも表と裏に分けて水平状態にして塗れば良かったかな。。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

天使と悪魔の戦いも天使が勝利し、塗りすぎによる垂れは免れました!

が…。

上画像でも分かりますが、ブツブツが目立ちますね。。

カーボンウイングのクリア剥げをDIYで補修したら反省点が色々見えてきた

塗装して3日後、屋外で撮影↑

ブツブツが。

塗装の途中で既に分かっていたのですが、塗装前(シリコンオフ施工後)のホコリやゴミ取りをしなかったのが原因です。明らかにやらかしました・・・。

塗装したのは2月末。

寒いので室内で暖房付けて研磨→脱脂→すぐ塗装。塗装面はホコリまみれ。

そりゃ、こうなりますわ。

気付いたときには時すでに遅し。

ということで後日完全に乾燥してから、ゴミ除去と研磨の作業をします(泣)

自分は、また記事にするネタができたとポジティブに考えますが、皆さんは忘れずに塗装面をきれいにしてから塗装しましょう!

ということで、重ね塗りしてどうなるかの検証は引き続き様子見となりますが、クリア剥げの補修としては充分満足行く結果となりました。

にしても、今回使ったタフウレタン塗料、いい感じ。

外でも使ってみようかな。

では。

↓このウイング、カッコイイ!思った方はこちらをどうぞ↓

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