ヘッドライトをピカールで磨くと失敗するか試してみた!磨き方も変わらない!?

メンテナンス

ヘッドライトの黄ばみやくすみを除去するのに、市販のヘッドライトクリーナーを使うのが一般的ですが「ピカールでも磨ける」という話題もあり、中には「失敗した」という声もあります。

そこで、ヘッドライト磨きにピカールは使えるのか?を試してみたいと思います。

ピカールは金属研磨剤

昔からあるピカールは、液状の金属磨きです。

製造会社は、「日本磨料工業株式会社」のようです。

この会社、研磨剤専門のメーカでピカールの他にも様々な研磨剤を販売しています。

メーカサイトにも記載の通り、ピカールは主に金属用の研磨剤なので用途の違う使い方ができるのか少々心配ではあります。

ヘッドライトの黄ばみやくすみの原因

最近のヘッドライトは、破損時の飛散防止などの観点からポリカーボネートという樹脂でできています。

強度もあり、事故などで破損して飛散しても比較的安全であるポリカーボネートなのですが、弱点として紫外線に弱いという問題があります。

↓ 詳しくはこちらの記事で ↓

逆に考えると、劣化した表面をきれいに削ってしまえば前のような透明感が蘇るということです。

最近では、市販品で専用のヘッドライトクリーナーが続々登場しており、やはりこの黄ばみやくすみが気になる方が増えているのが分かります。

ヘッドライトをピカールで磨いてみる

では早速、ヘッドライトをピカールで磨いてみます。

検証に使用したのは、12年落ちのダイハツムーブです。

ピカールで研磨前のヘッドライト

長年の青空駐車のおかげでしっかりと変色しています(笑)

今回は、片方(左側)のみピカールで磨いてみます。

反対側は、市販品を使い違いを見てみようと思っています。

ピカールで磨く前のヘッドライト確認

まずは、ピカールで磨く前のヘッドライトの拡大がこちら。

ヘッドライト 研磨前拡大

12年も経過しているとさすがの黄ばみですね。

全体にマスキングテープで養生して、違いが分かるように左右に境目を付けて磨いていきます。

ピカール 表

昔ながらの金属容器が良いですね(笑)

ピカールは液状の研磨剤なので、使用前にはしっかりと振ってから使いましょう。

研磨液は、乳白色で比較的さらっとしています。

ピカールで半分磨き違いを確認

約5分程度、ピカールを付けたウエスで研磨しました。

その画像がこちら。

ピカールで研磨したヘッドライト

説明不要と思いますが、右が研磨後で左が研磨前です。

こうして見ると、やはり結構な黄ばみがあったのが分かります。

この違いが分かれば、あとは全て磨いていきます!

ピカールで全体的に磨いてみた

ヘッドライト磨き ピカール完了

約10分間、たっぷりとピカールを付けながら磨いてみました。

全体的にきれいになりましたが結構な重労働。大汗をかきました(汗)

12年の劣化なので、内部も多少変色しているのでしっかりとした透明感はありませんが、十分な完成度です。

ピカールで磨いて失敗した声があるのか?

ではなぜ、ピカールで失敗したという声が上がるのでしょうか?

上の画像では、いい感じに磨けているのですが細かく見てみると、小キズなどは除去することができていません。

ピカールのみで研磨
ピカールのみで研磨

この小キズは、ピカールで結構な時間を掛けて磨いた後なのですがこの状態です。

おそらく、市販の専用のヘッドライトクリーナーでも落とせないと思います。

他にも部分的に小キズやくすみが残ってしまっている部分もあるので、失敗=完全に取れないということでしょう。

このレベルは液状のコンパウンド系では落とせませんので、耐水ペーパーなどを使って段階的に研磨して再度ピカールで研磨すると落とせます。

ヘッドライトをピカールで磨いた後の問題点

ご覧の通り、今回の検証ではヘッドライトをピカールで研磨は可能という結果となりました。

しかし、ここで問題が

初めにポリカーボネート製のヘッドライトを説明しましたが、ヘッドライトは紫外線に弱いためコーティングされているのが本来の姿です。

ピカールで研磨して透明感を取り戻したとしても、また青空駐車しておいたら変色していくのは時間の問題です。

毎回、変色したら大汗かいて研磨するのも1つの方法ですが、どうせなら研磨後にコーティングしておいた方が良いでしょう。

ウレタンクリア塗装で保護すると紫外線対策にもなってオススメですが、通常のスプレーだと樹脂製のレンズにヒビが入ったりする危険があるので専用のものを使いましょう。

ヘッドライトをピカールで磨いてみた まとめ

ヘッドライトをピカールで磨いてみましたが、市販品の研磨剤とさほど変わりはなかったです。

市販品のヘッドライトクリーナーは、使い切りなので研磨剤も少量しか入っていませんので、ピカールの容量からしても1本は持っていても良い商品です。

しかも、本来の使い方である金属の研磨にも使えますので、キッチンなどでも活躍すると思います。

ヘッドライトをピカールで磨いてみた まとめ

  • ピカールは市販品のクリーナーとさほど変わらず磨ける
  • 失敗しているのは除去できない小キズなどがあるから
  • 除去できない小キズなどは耐水ペーパーで除去
  • 仕上げはしっかりとコーティングすること
  • ヘッドライト磨きは夏場にすると大汗をかく

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