日常生活の中で当たり前のように触れているプラスチック。
軽くて便利な材質だけど割れた場合はどうやって補修してますか?
1番に思いつくのは「接着剤」では?瞬間接着剤なんかもたくさんの種類が販売されてるけど強度が必要な場所だと何度やってもすぐにパコッと外れちゃう・・
「こりゃダメだ・・・」 ポイッ。。
なんて経験ないでしょうか?
ってことで今回は、そんな補修を諦めて捨てちゃった経験がある方へ最後の砦をご紹介。
「へ~ こんなものがあるんだぁ」 って思ってもらえるだけでも補修の選択肢が増えるので頭の隅にでも入れておいてください。
では、いきましょう。
プラスチック溶接機・ホットステープラー 内容物紹介
今回紹介するのは「プラスチック溶接機」「ホットステープラー」なんて呼ばれ方しているこちらの道具。

「溶接機」とか専門的なものなんじゃね? とか思われる方もいるかもですが、簡単に言うと
熱された金属製のピンをプラスチックに打ち込んで強力に固定してしまう機械
って感じかな。
接着剤みたいに割れた面だけで固定するのではなく、ピンを埋め込みガッチリ固定しちゃうので強力に補修が可能って代物。
今回は、割れたものの補修のためではなく、ちょっと「あるもの」をDIYしたくて購入。その辺は別記事がまとまったらご報告ということで。

ってことで早速開封。
ハードケースに入っているのも高評価。こんなの登場する機会なんてそんなにないので収納のしやすさは結構大切だったりするからね。

こちらが溶接機本体。
ピストル型で操作性は良さそう。

容量は100W。 正直、使ってみて容量的には十分過ぎる感はあるかな。なのでもう少し容量低めで安いものも売ってるので使用頻度や価値観で選ぶのもアリかも。
個人的には多少の余力が欲しいので100Wくらいが正解でした。

これが電熱ピン。
溶接機にこのピンを装着して熱してプラスチックに埋め込むイメージ。




割れた箇所の状態や形状によって4種類のものが用意されている。

ピンはそれぞれ100ヶずつ付属されてて、別売りもあるので遠慮なく使えるのは助かる。

ピンを埋め込んだ後に表面を撫でるコテ。
これも溶接機の先端に取り付けて使います。
プラスチック溶接機・ホットステープラー 使い方

ということで使い方を簡単に。
このプラスチック溶接機、原理としてはこの先端の2つの穴に電熱ピンを差し込み、トリガーを引くと電流が流れて電熱ピンが加熱されて熱くなるもの。
電気ストーブとかと同じ原理だね。
なので、この溶接機の先端が半田ゴテみたいに熱せられる訳ではないので、比較的安全・・かな。

溶接機の先端には気持ちばかりのLEDライトが付いててトリガーを引くと点灯する。無いよりは全然マシ。

早速、電熱ピンを装着してみました。
本体の差し込み口とピン幅が若干違うけどピンは細い針金なので差し込むのは難しくない。

装着できたら電源入れてトリガーを引く。

3~5秒程度で電熱ピンが真っ赤に熱せられる。

この状態で400℃以上にはなるので火傷注意ね!!

- 電熱ピンを溶接機にセット
- 対象物に押し当てる
- 押さえた状態でトリガーを引く
- 電熱ピンが熱せられて溶けて入っていく
- 良い感じのところでトリガーを離して数秒冷めるのを待つ
- そ~っと本体を引き抜く
- プラスチックの厚みを把握して入れ込み過ぎない(表面に出てしまう)
- トリガーを離してしっかり固定して冷ます
初めはトリガーを引いて熱せられ溶けていく時間がわからないので絶対に適当なプラスチックで試した方が確実。
熱せられる時間、押し付け具合などが把握できてから本番へ。
慣れたら比較的簡単なのでご安心を。

今回は純正エアロの切れっ端で実験。
エアロ材質の種類にも色々あるけど熱で溶けるものなら使えると思う。
ニュル~って入っていくので癖になるかもww

このS字のピンが抜け止めになってるのでちょっとやそっとじゃ外れません。しかも結構強力に補強されるから接着剤の比ではない。
あとは必要に応じて本数増やして打ち込んでいくと完成。
気になる方はコテで均しておくとなお良いかも。

あと便利だったのはちょっと隙間が空いていても固定できる点。
これは接着剤ではできないからね。
ちなみに残ったピンの先端は付属のニッパーでカットすればある程度は短くできます。全部なくしたい場合はサンダーやヤスリを使いましょう。
プラスチック溶接機・ホットステープラー まとめ

ということで、今回はプラスチック溶接機・ホットステープルという道具の紹介でした。
ご覧のとおり、溶接面はピンが目立つけどコテで均してある程度ペーパー掛けすればそれなりになるかも。なにより強度が接着剤なんかより抜群に良いのが大きなメリット。
価格も数千円なので、DIY好きの方はいざという時のために1台持っていても良いかもですよ。



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